◆温暖な気候となだらかな春の大地
西の山々から流れてくる「スキーナ川」のささやきは、土の中の植物を芽吹かせ、
洞穴の動物たちを長い冬眠から目覚めさせます。
清らかな川の水を受けて豊かに広がる「芽吹きの森」。
たくさんの桜の木々と「緑の使い」と呼ばれる森の番人たちが植物の生長を見まもります。
この森の恵みによって栄えているのは、この地方の中心都市「ヴュルツブルク」。
街のいたるところに咲いている美しい花々からは、ほのかに甘い香りが漂ってきます。
さて、スキーナ川の流れは、やがて東南の「ソロ湖」に注ぎます。
ここには春の温かい日差しが差し込み、かわいらしい鳥たちのさえずりも聞こえてきます。
実はこの湖、大昔の英雄「リューディガー」が地元民を襲う魔物と戦った古戦場だそうで、
彼の勇ましい姿をとどめた石像も置かれています。歴史の香りを感じることができるでしょう。
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